恋する心は“あなた”限定

「由優のこと…諦めろよ。アイツを男のことで二度と悲しませたくねぇから。」


生徒会長は、それだけ言うと屋上から出ていった。


俺はグッと握りこぶしを作る。


なんだよ…
“諦めろ”って。


結局、そこに行き着くんだな…。



でも、今のは正直ダメージが強かった。


自分がずっと後悔していたことだけに、余計に突き刺さる。


本当は諦めた方が由優のためにもいいのかもしれないな…。



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