恋する心は“あなた”限定
静乃は、まだ彼氏の試合があるらしく、そちらを応援するからと言って、体育館に残っていた。
一応、送り出されちゃったし、グラウンドに行ってみようかな…。
あまり気持ちは進まないけれど、廊下をゆっくり歩いてグラウンドへと向かった。
「わっ……すごい…」
グラウンドまでやって来ると、私は目を見開いた。
まだ試合は始まっていないのに、たくさんの生徒で賑わっている状態。
特に女子生徒が多くて、既にキャーといった歓声が飛び交っている。