恋する心は“あなた”限定

「勘違いなんかじゃねぇ…。俺は、由優のことが好きなんだから…。」


「え…?」


私は目をパチパチと何度も瞬きを繰り返す。


い…今、空守君…
私のこと“好き”って言ってくれたような……


予想すらしてなかった言葉に固まってしまった。



「俺、由優が好きだ…。ずっとずっと、好きだったのは由優だけなんだ…。」


これ、夢じゃないんだよね…?


私、ずっと想っていた人から“好き”っていう言葉を何回も言ってもらっちゃってる…。


信じられない気持ちと嬉しい気持ちが混ざった涙が、とめどなく溢れていく。


でも、とても温かい涙…。


< 235 / 420 >

この作品をシェア

pagetop