恋する心は“あなた”限定

繋がった唇[side理緒]


正直言って、由優の言葉にビックリした。


俺のこと…好きでいてくれたっていう風に捉えていいんだよな…?


もう、そういう対象として見てくれてないかもしれないと思ってたけど……


違ったんだ…。


俺の腕の中で泣いている由優が、たまらなく愛しくて、このまま離したくない…と思ってしまう。


由優のサラサラした長い黒髪に指を通して梳かすと、ピクッと体を震わせた。



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