恋する心は“あなた”限定
空守君、私のこと知らなさそうだから、昔のこと…忘れてくれてるっぽいよね?
良かった…。
私は忘れられないから、空守君に対して、避けるような行動しか出来ないけど…
別に不自然に思ったりはしないよね。
むしろ空守君も色々と話し掛けられない方が気楽だろうな…。
……それにしても、今まで一番離れていた席だったのに、一番近くになっちゃったよ…。
これからどんな顔して、毎日ここに座ればいいんだろう…。
遠くの席から時折、そっと空守君の姿を見れるだけで十分だったのにな…。