恋する心は“あなた”限定
「由優は考え過ぎよ!普通に接していればいいの…!私とこうして話をしている時みたいに、普通に!」
「普通って言われても、無理だよ…。だって相手は空守君なんだもん…。」
「ほ〜ら、ウジウジ悩まないで、空守君の隣に戻りなさい!せっかく両想いだってことが分かったのに、二人で時間を過ごさないなんて、勿体ないよ!」
バシバシと背中を叩かれた私は、呆気なくベランダから教室へと連れ戻された。
だけど、空守君の席の周りには女の子たちが囲んでいて、話をするような状況ではなく…
結局、授業が始まるまで、私は再びベランダへと逃げてしまった。