恋する心は“あなた”限定
「あらあら由優ちゃん!どうしたの?やけに沈んでるわね〜。」
放課後の保健室で朝比奈先生に突っ込まれた私は、テーブルに伏せていた顔を上げた。
「色々とありまして…。」
クラスマッチの日から、保健室にも殆ど来てなかった。
ここに居ると、空守君が来ちゃって、話さないといけなくなっちゃう…って思ったら、なんとなく来るのを避けていた。
だ…だけど、いつまでもそれじゃダメだ…。
そう思って、ここに来たんだけど…
やっぱり空守君と、普通に話せる自信ないよ…。