恋する心は“あなた”限定
「えっ!?そ…空守君?」
腕を振ってみても、強く掴まれていて離せない。
空守君に、そのままソファーへと引っ張られていく。
そして、座った途端に背中に手が回されて、私は抱きしめられた。
「やっと、由優に触れられた…。」
私の髪を手で梳かしながら、甘い声で囁きかける。
空守君と保健室で会うのは数日ぶり…。
そのせいか、こんなに近くに空守君の体温や声を感じるだけで、ドキドキする上にクラクラしちゃう…。