恋する心は“あなた”限定
えぇっ!!
な…なんで!?
心も頭の中もパニックで、体はガチガチに固まってしまった。
頬はおそらく真っ赤だ…。
だって、こんなに至近距離で見つめられてるんだもん…。
「会話は何でもいいよ…。天気の話でもいいし、俺に対する不満でも愚痴でもいい…。どんな些細なことでもいいから気軽に話して?」
そ…そんな、空守君に不満や愚痴なんて何一つないよ…。
どちらかと言えば、それは私が言われる立場な気がする…。
「でっ…でも、それだと聞いてる空守君がつまらないよね…。」
「そんなわけねぇじゃん…。由優が話してくれることなら、どんな些細なことでも、つまらないなんて感じねぇから。」
空守君は片手を私の後頭部に添えると、優しく頭を撫でた。