恋する心は“あなた”限定
「……手は出さない約束で、5分だけなら。」
それだけ言うと、空守君はスッと立ち上がった。
「えっ…あの……空守君?」
「なんか大事な話あるみたいだから、俺…外に出てるよ。変なこと、されそうになったら呼べよ?」
“そんなことしねぇよ。”って言ってる雅お兄ちゃんをよそに、空守君の大きな手が私の頭にポンとのせられる。
優しく微笑みながら私を見つめた後、保健室を出て行った。
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