恋する心は“あなた”限定

本当は、由優からの告白が舞い上がってしまうほど嬉しかったこと…。


好きだって言いたかったけど、周りで隠れて見ていた男子に冷やかされたり、からかわれたり…


あとで、そうなることが恥ずかしくて、実際の気持ちとは反対のことを言ってしまったこと…。


何もかも由優に伝えた。


「本当にごめん…。恥ずかしい…っていう気持ちに負けた自分が情けねぇよ…。そのせいで、由優をたくさん傷付けた…。」


ギュッと強く抱きしめる。

由優の体は微かに震えているような気がした。



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