恋する心は“あなた”限定
授業が始まっても、私は理緒の横顔をチラチラ見ていた。
ずっと見ていたい…って思う私は理緒への想いが強すぎるのかな…?
ノートをとらずに見ていると、不意に理緒が私の方に顔を向ける。
わわわっ…と思い、慌てて真っ白なノートに視線を逸らすと、理緒がシャーペンを持っていた私の手を握った。
ドキドキしながら隣を見ると、バレバレ…と言わんばかりの表情で笑みを浮かべる理緒がいて、私の顔は真っ赤…。
こうなると授業なんか頭に入ってくるはずもなく…
心臓だけが慌ただしく動いていた。