恋する心は“あなた”限定

今日は教室での授業が多かったから、理緒のことばかり見てたなぁ…。


最後の授業が終わっても、心拍数は速いまま。


授業も、ろくに手につかないほど理緒のことばっかり考えてるなんて、私…重症かも…。


まだ頬も熱をもったままだよ…。


ペチッと手で両頬を押さえていると、


「えーと…皆さん、ちょっといいですか?」


突然あがった声にクラスが一瞬、静まる。


何事かと騒つく中、黒板の前にやってきたのは、クラス委員の二人だった。



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