恋する心は“あなた”限定

こうして見ると、私よりも理緒にお似合いな感じだなぁ…。


新谷さんは、嬉しそうに理緒に何か話し掛けているみたいだ。


何話してるのか、ちょっと気になっちゃう…。


理緒の方をボンヤリと見ていると、突然、目の前に男の子がヒョコッと顔を覗かせる。


私は、驚きのあまり思いっきり肩をビクッと跳ね上がらせてしまった。



「あ、ごめん…。驚かせちゃったね…。席に座らないで立ちっぱなしだから、どうしたのかなって思ったんだ…。」


その男の子はニッコリ笑うと、私の隣の席に座った。


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