恋する心は“あなた”限定

「もしかして…彼氏に何か贈り物するとか?」


「えっ!?」


咄嗟に俯けていた顔を勢いよく上げて反応してしまった。


「やっぱり彼氏いたんだ…。“秘密”って答えた由優ちゃんの表情見た時に、そんな気はしてたんだけどさ…。」


前澤君は、少し眉を下げて寂しそうな表情を浮かべた後、私の耳元へと顔を近付けた。




「理緒でしょ?」



< 352 / 420 >

この作品をシェア

pagetop