恋する心は“あなた”限定

アイツのことだから、その可能性だって十分にある。

あ〜俺、気付くの遅すぎだろ…。


大きくため息をつきながら、由優の方を見ようとすると、視界に隣の席の女が映り込んできた。


「理緒君って、よくこっちに視線送ってるよね…。何見てるの?」


「アンタに関係ないじゃん。」


頼むから俺の視界を遮るのは止めてほしい…。


イライラする…。


「もしや包海さんを見てる…とか?」



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