恋する心は“あなた”限定
「っていうか、告白すら出来ないままフラれたようなもんだな…。理緒の名前を出した途端に、由優ちゃん…、頬がみるみるうちに赤く染まっていったからさ…。あの可愛い表情は、“理緒のことが好き”って言ってるようなものだったよ。」
ドキン…
ヤバッ…
俺も顔が熱くなってきた…。
その時の由優の表情を想像するだけでも胸が高鳴る。
瞬太に、頬を赤くする由優を見られたのは、ちょっと複雑な気分ではあるけど…
さっきまでの不安や苛立ちはスッと消えた。