恋する心は“あなた”限定
途端に由優の顔はポッと真っ赤に染まる。
口パクでの返事は返ってこなかったけど、コクコクと小さく頷いてくれた。
良かった…。
断られたらどうしようかと思った。
とりあえず、今日は由優と保健室で会える…。
それだけで、かなり気分が上昇していくのが自分でもよく分かった。
自分の席へと戻った後も、由優がどんな表情をしてるのか気になって、ついチラッと見た。
さすがに俺の方は見ていなかったけど、真っ赤になった頬を両手で押さえていた。
そんな仕草にも、笑みがこぼれてしまう。
相当、由優にハマってるな…俺。