恋する心は“あなた”限定
休み時間もお昼休みも、他のクラスから女の子たちが次々とやってきて、お喋りをしに来ている。
『今日は空守の誕生日かぁ…。あんなにたくさんの女子に祝ってもらえるなんて、空守も幸せ者だよな〜』
『同感!俺も一度でいいから、あんな風に誕生日を過ごしてみたいよ。』
どこからか、男の子たちの羨ましがる会話が聞こえてくるほどだ。
いつもなら、私の席から理緒の姿がちゃんと見えるのに、今日は女の子たちに隠れて見えない。
そんな光景を目の当たりにすると、理緒との距離を感じてしまう…。
私が彼女だなんて…信じられないくらいだ…。