恋する心は“あなた”限定
「理緒っ……離して?」
「嫌だ…。だってそれ…、俺のために用意してくれたプレゼントなんだろ?」
ギュッと抱きしめる理緒の手が胸元に抱えている紙袋に触れる。
「…そのつもりだったんだけど、本当にもういいの…。大したものじゃないから…。それより、新谷さんや他の女の子たちから素敵なプレゼント、たくさん貰えて…良かったね……。」
私…何言ってるんだろう…?
すごく嫌な感じの言い方しちゃった…。
本当は、こんなこと…言いたいわけじゃないのに…。
こんなんじゃ、理緒に嫌われちゃうよ…。