恋する心は“あなた”限定
膝を擦り剥いていた由優は泣いていて、痛そうにしていたから、絆創膏を貼ったんだっけ…。
その後、俺は帰ろうとしたら由優に手をギュッと掴まれたんだ…。
何事かと思ってビックリしていると、“ここ…ケガしてるよ…?”って言って俺の親指を見つめた。
その視線の先には俺も気付いていなかった親指のケガ。
多分、その前に友達とグラウンドで色々と遊んでたから、その時のケガだと思うけど、由優は直ぐに気付いてくれた。
平気だから、と言って帰ろうとしたけど“ちゃんと消毒しておいた方がいいよ…”って言われて、由優の家まで行って、玄関先で手当てしてもらったんだよな。