恋する心は“あなた”限定
「由優…、これからもずっと二人でいような?俺、離してやらねぇよ?」
「ありがとう…。でも、私も離れたくない…って思ってるから…ずっと……傍にいさせてね…。」
恥ずかしいのか、小さな声だったけど…
ちゃんと聞こえた。
俺は笑みを零しながら、真っ赤な由優の頬にキスをした後、地面に置いてあった傘を手にとった。
「もう、あんまり傘の意味ねぇけど…、この方が堂々と傍に居られるよな。」
傘の中へと由優を引き寄せて背中に手を回した。