恋する心は“あなた”限定
雅(マサ)お兄ちゃん…。
実は、私のお兄ちゃんっていうわけじゃない。
家がとても近いこともあって、小さい頃からよく面倒を見てもらってた、いわゆるお兄ちゃんみたいな存在。
優しいし、頼りがいがあるから本当にこんなお兄ちゃんが私にも居たらなぁ…って思ってるんだ…。
一人っ子だから、余計とそう感じちゃうのかも…。
「先生、悪いんですけど、ちょっと避難…っていうか、息抜きさせてもらってもいいですか?」
「いいわよ!モテる男は大変よね〜。」
雅お兄ちゃんは苦笑いすると、私が座っているソファーに腰をおろした。