恋する心は“あなた”限定

「……おはよ。」


「あ、お…おはようございます…。」


空守君に挨拶されて、ぎこちなく返す。


席替えしてから数日経つけど、空守君は毎朝必ず私に挨拶をしてくれる。


朝、その声を聞けるだけで十分なくらい嬉しいんだ…。


「包海って、朝弱いの?」

「え…?」


カバンからノートを出していると、空守君からいきなり質問が飛んできた。



< 52 / 420 >

この作品をシェア

pagetop