恋する心は“あなた”限定

いつもなら挨拶だけで終わってたのに、今日はどうしたんだろう…?


予想していなかっただけに、急に心臓がバクバクし始める。


「朝は…普通だと思います…。目覚まし時計が一つあれば起きれるので……」


「でもさ、ホームルーム始まるギリギリに教室に入って来るよな?」


「あ……それは……」


そこまで言うと、口をつぐんだ。


ギリギリに来るのは、空守君の周りを女の子が囲んでいるからとか……


空守君と何を話したらいいか分からないから…なんて、本人を目の前にして言えないよ…。



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