恋する心は“あなた”限定

かか……顔近いっ!!


整った顔の空守君を、こんなに間近で見たのは初めて。


私は、どうしていいか分からず、頻繁に瞬きだけさせた。


「包海?」


横顔だった空守君は私の方に顔を向けようとする。


ちょっ……ちょっと待って!


この距離で、私の方に顔を向けられたら…


横顔にさえ、こんなにドキドキしちゃってるのに…、心臓がどうにかなっちゃうかもしれないよ…。


私は慌てて窓の方に顔を向けた。



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