恋する心は“あなた”限定
ピタリと動きを止めて、空守君の顔をおそるおそる見る。
あれ…?
眠ってる…。
まだ呼吸は苦しそうだけど、どうやら言葉を発した後、すぐに寝てしまったみたいだ。
なんだったんだろう…?
心細い…なんてことは多分ないだろうし…。
まあいっか……。
色々考えても、分からないもんね…。
手首は空守君に強く握られたままなので、私は近くにあった小さい丸イスに座って、看病することにした。