恋する心は“あなた”限定

額のタオルを時折、裏返しながら空守君の様子を伺う。


そういえば、空守君…
今日は朝からダルそうにしてたっけ…。


授業中も休み時間も、ほとんど机に伏せてばかりだったよね…。


女の子たちも、今日は珍しく周りを囲むこともなかったくらい、近寄りがたいオーラが出ていた。


私……
何か声掛ければ良かったかな…。


保健委員のくせに、何も役に立ってないよ…。



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