恋する心は“あなた”限定
「わわっ!あなたが噂の空守君!?本当にカッコいいわね〜!」
普通、最初にそこに話がいくか?
一応…調子悪くて保健室に来たんだけど…。
興奮している先生に、苦笑いを浮かべた。
「せ……先生、今は空守君も熱で具合が悪いので、静かにしてあげた方が…」
後ろから慌てて由優が言ってくれたおかげで、先生も“ごめんね”と謝っていた。
由優は優しいな…。
しみじみ思っていると、先生が“あっ!”と何か思い出したかのような顔をして由優を見た。