恋する心は“あなた”限定
「由優ちゃん、帰りが遅くなっちゃうし、そろそろ帰って!あとは私が空守君のこと引き受けるから!」


「はい……それじゃあ、そうします…。」


えっ…帰るのか…!?
一瞬そう思ったけど、外もだんだん暗くなってきたもんな…。


ちょっと残念だけど仕方ない…。


“今日はゆっくり休んで下さい”と由優に言われ、寂しさ混じりの笑顔で頷いた時だった。






「失礼しま……あれ?由優、まだ学校に居たんだ…。どうしたんだ?」


保健室の扉の開く音と、男の声が聞こえてきた。



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