恋する心は“あなた”限定
ん?
誰だ?今の声……。
俺が寝ているベッドの周りは白いカーテンで覆われているため、声の主が誰なのか分からない。
立ち上がって、カーテンの外に出たいところだが、あいにく、まだそこまで体調も回復していないから見れそうにないな…。
「ちょっと具合悪い人がいたから看病してたの…。」
由優は、またしてもさっきのように説明をしている。
「そうだったんだ…。大変だったな。もう帰るんだろ?暗くなるし、送ってく。」
由優の話が終わると、男はサラッとそう言った。