恋する心は“あなた”限定
次の日、熱は下がったが大事をとって学校を休んだ。
由優に会いたいけど、俺の風邪をうつしたりしたら大変だからな…。
俺はベッドに寝転がりながら、昨日の由優との二人だけの時間をふと思い浮かべた。
温かかったな、由優の手。
俺を心配そうに見てくれたあの表情も、本当に嬉しかった。
ダメだ……
ゆっくりアイツとの距離を縮めていこうって思ってたけど……
そんなにゆっくり出来そうにねぇな、俺。
昨日の男が彼氏なのか誰なのか分からないけど、俺には由優しかいない…。
俺以外の男なんて…好きになって欲しくない…。