恋する心は“あなた”限定

「ねえ、由優。夏休みに隣町の花火大会に行かない?他にも何人か行くことになってるんだけど、みんなでワイワイ楽しみながら花火見ようと思ってるの。どう?」


「あ…、あの大きな花火大会だよね…?私は…いいや。ちょっと用事もあるし…」


「そっか……。もし用事がキャンセルになったら、教えてね!」


残念そうに静乃は肩を落とした。


隣町の花火大会…。
毎年、何千発と打ち上げられる花火が綺麗らしくて、見に行く価値はあるみたい。


すごいなぁ…とは思うけど、かなり大勢の人で賑わうんだよね…。


人ごみが得意じゃない私にとっては、ちょっと苦手な場所だから、行かないようにしているんだ…。


もちろん、用事があるのも本当だし。



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