恋する心は“あなた”限定
「……それで、包海はなんで保健室で弁当食べてんの?」
ドサッとソファーが軋んだかと思うと、隣に空守君が座った。
えぇっ!?
挨拶したから教室に戻るんじゃないの!?
「あの……ここで食べると落ち着くので……。」
アタフタしながら答えると、空守君は小さなビニール袋をテーブルに置いた。
「じゃあ、俺もここで食べていい?」
ニコッと笑う空守君に、拒否することなんか到底出来ず、コクコクと頷いた。