恋する心は“あなた”限定
「待ち合わせ…するんですか?」
「初めてそのお祭りに行く俺が、一人で行ってどうするんだよ…。」
「そ…それもそうですね…。」
だけど、私と待ち合わせするよりも、彼女さんと一緒に行った方がいいような気が……。
「んじゃ、決定な。」
空守君はビニール袋をクシャッと丸めると、保健室にあるゴミ箱に捨て、先に教室へと戻って行った。
私は、空守君が出ていった後も立ち尽くしたまま、しばらく動けずにいたんだ…。
あまりにも急な話で、頭が追いつくのに時間がかかった…。
お祭り……
空守君と行くことになっちゃったよ…。