Time Machine
〜詩音side〜
〜・〜・〜・〜・〜
「・・・・はぁ・・・。」
「ちょっとー、詩音、なに溜め息なんか吐いてんのよ?
移動教室だよ???」
「あ・・・ごめん・・・。」
「・・・・なんかあった??」
「・・・ううん!!大丈夫。
ごめんね!ありがとっ。」
あたしの隣で心配してる真実。
あたしがこんなんじゃ、せっかくの楽しい雰囲気が台無しだよね。
・・・そうわかってても妙に緊張してしまう。
「あ、これ超おもしれーんだよ!やろーぜ!」
「でもこれ3人以上のゲームなんだけど。」
「・・・・・・・あ。」
前の席から楽しそうな声が聞こえて来る。
・・・・ううん、違う。
その声だけに全ての神経が集中してしまうんだ。
「誰か誘うか?」
どきん。
あたしに言われたわけじゃないのに
この声を聞く度胸が高鳴る。
「あ、純これ食う??新種のチョコらしいんだけど。」
「お、さんきゅ!」
ドキドキドキ・・・・
純はあたしの席の前に座ってる。
逆を言えば、純の席の後ろがあたしだ。