Time Machine




「じゃあ、あたしたちとまわる??
きっと啓人も許してくれると思うし。」

「いいよいいよ!!そんな2人の邪魔できないって!
あたしのことなんて気にしないで2人で楽しんで来なよ。」

「でも・・・・でも・・・一人じゃ危ないよぉ。
それに迷子になったらどうすんの??」

「大丈夫大丈夫!迷子になったら誰かに電話するからさ♪」



本当は迷子になったら怖いけど
でも、真実の世話になるわけにもいかないよ。


啓人だって2人でまわれること楽しみにしてたし
2人の想い出だって大切だもんね。



「でも・・・・でも・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・あ!!!」



真実はおもむろに携帯を取り出して
誰かに電話をかけた。



「・・・・あ!!もしもし?今大丈夫??」


・・・誰と話してるんだろ??


「うん。そう、それでさ。午後空いてる??
え??だって断ったって言ってたじゃん?
うん。で、一つ頼まれてくんない??」


2分程話した後、「わかった、じゃあ後で!!」と言って会話が終了した。



「誰と話してたの??」

「あ、あたしの友達!
っていうかこの学年なんだけど・・・
野崎 要って知ってる??」



のざき・・・・かなめ・・・??



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