スーパーマン


「なぁ、鈴。」

『……。』


返事をするのが怖い。


今から、ふられるような気がした。



「俺、どうすればいい??」

『え??』


それってどういう意味??


そう聞こうとしたが、口を閉じた。


廉は何かを噛み締めたような…、


切ない顔をしていた。



「鈴。俺も鈴のことを…。」


言葉がいったん区切られた。


ドキドキと脈をうちながら、


期待40%、
不安60%、


で、言葉の続きを待っていた。


しかし、この続きを言われることはなかったんだ。



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