スーパーマン


そう反論するあたしに対して、麻理は優しく笑った。


「きっと…何か事情があるんだよ。」

『事情??』

「ホラ、廉くんって芸能人だし。スキャンダルとかイメージとか色々…。」


正直驚いた。


麻理に言われるまで、そんなの考えもしなかったよ。


『事情、かぁ。』

「うん。それか…悩みがあるとか。」


…悩み??


その言葉を聞いた途端、廉とあの日交わした言葉が浮かび上がってきた。



< 112 / 252 >

この作品をシェア

pagetop