スーパーマン


『わかった。』


あたし頑張るよ。


口の端を持ち上げて、あたしは二ヤッと笑った。


好きなものは好き。
諦められないものは無理。


無理に気持ちを押し殺したって意味がない。


自分で言ってたのにね。


あたし、忘れてた。


戦う前から諦めちゃ何も始まらない!!



廉!!

いつか惚れさせるから覚悟してね!!



『廉、大好きだぁ~。』


あたしは思いっきり叫んだ。


なんだか清々しい気分。





この時、あたしは気づかなかったんだ。


この光景を廉がみてたのを。










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