スーパーマン
廉side
『廉。大好きだぁ~。』
廊下の方から大きな声が聞こえてくる。
それはいつの間にか聞き慣れていた鈴の声。
ファンに見つからないように、こそこそと移動してた俺。
思わず大きな声をあげて、バレてしまう所だった。
「何叫んでるんだよ。アイツ。」
俺はヘナヘナと柱の影に隠れながら、座り込んだ。
…多分俺、顔真っ赤だ。
鈴の言葉はいつも真っ直ぐで恥ずかしい。
――そう、いつも真っ直ぐなんだ。