スーパーマン
05★君に出逢えて
「鈴。さっきのはどういうこと??」
連れられてきたのは屋上。
廉の冷たい声が響く。
あたしは肩をビクッと振るわせた。
廉…、怒ってる??
『だって…。』
「だって??」
『廉はずるいんだもん。』
廉の目つきが変わった。
完璧に怒らせちゃったかもしれない。
でも、もう引くこともできなくなっていた。
「俺のどこがずるいわけ??」
廉は冷ややかに笑う。
でも目の奥は笑ってない。
怖くて仕方ないけど…、あたしは意を決して口を開いた。