スーパーマン

廉だから、

好きになった。


初めはただの憧れだったはずなのに、

見てるだけで良かったのに、


あなたのことを知れば知る程、


いつの間にか、


あなたは、

かけがえのない存在になっていたんだ。



――ふわっ。


優しく、

だけど透明に、


風をきる音がした。


その途端、あたしの体はあたたかいものに包まれる。


一瞬、時が止まった感じがした。



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