スーパーマン
麻理との距離がだいぶ遠くなったころ、後ろから声が降りかかってきた。
「あっそうだ。鈴の誕生日、一週間後だから!!」
思わずスケジュール帳を確認する。
うわっ。
一週間後とか仕事だし…。
っていうか、わざわざそれを伝えるために叫ぶなんて…、
本当おせっかいな奴。
俺は思わず頬を緩ませた。
…仕方ねぇ。
一週間後の撮影、
早く終わるよう頑張ってみるかな。
教室に向かう足取りはなんだかいつもより軽かった。