スーパーマン


首もとがヒヤッとした感触がする。


これってもしかして…、


「目、あけていいよ。」


あたしはすぐに目を開けた。


あたしの首もとにかかっていたもの。


ハートのネックレス。


筆記体であたしと廉の名前が掘ってある。



「お誕生日、おめでとう、鈴。」


思わず涙が零れた。


最高で、
幸せな、


今までで一番の誕生日。



こんなの初めてだよ。


廉。


幸せ、ありがとう。



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