スーパーマン
俺はあの時学習したんだ。
コイツの言うことを真に受けると痛い目にあうって…。
「別にいいじゃん。ちょっと話すぐらい。」
『……。』
無言の反抗。
わかるだろ??
お前と俺は過去のこと。
もう終わったことなんだ。
これ以上、俺の人生を狂わすのはやめてくれ。
俺は無言なまま梨花子の隣を通り過ぎる。
早く家に逃げ込みたい。
早くコイツから解放されたい。
その一心だった。
しかしエレベーターに入る直前、俺はアイツのある言葉で立ち止まってしまったんだ。