スーパーマン
07★カノジョVS元カノ
鈴side
「大丈夫??」
屋上から戻ってきた時の、麻理の第一声。
変なの。
いつもは廉関係のこと、全く興味ないくせに…。
あたしが弱ってる時だけは、こういうこと聞いてくるんだ。
そんな麻理の顔を見てたら泣きたくなった。
でも、ここでは泣けない。
クラスの人たちがたくさん見てるから。
「…鈴。行くよ。」
突然、腕を引っ張られた。
『え??』
行くって…。
どこに??
「人がいない所。」
麻理はそれだけ言うと、あたしの腕を掴んで走り出した。