スーパーマン

人だかりをかき分ける。


いつも学校ではクールな俺。


だから、かなり焦ってる俺をみて、周りは驚きが隠せないようだった。


…仕方ないだろ??


鈴のこととなると、自分でも驚くぐらい、感情がコントロールできなくなるんだ。



『「廉…。」』


2つの声が重なった。


その声は、鈴と、梨花子。


「何やってんだよ。」


俺はそっと鈴の涙を、指でつぐった。


鈴は目を真っ赤にさせている。


ざわめきが一層激しくなった。


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