スーパーマン
東條廉はあたしに言われたか、慌てて笑顔を作る。
でも、あたしはかまわず進めた。
なんていうか、ほっとけなかったんだ。
『悩みがあるなら、空を見上げるといいですよっ。』
「え??」
『空は大きくって自分の悩みなんて小さく思えるんでっ!!』
それだけ言うと、あたしはあることに気がついた。
あたし急いでたんだった!!
『じゃあ、あたし急いでるんで!!』
慌ててまた階段を駆け下りる。
やばいやばい。
遅刻しちゃう。