スーパーマン

『ねぇ、廉は空が好きなの??』

「え??」


思わず口から言葉がでていた。


やばいと思った時にはすでに遅い。


ほんっと、あたしって考えてることが口に出ちゃうから嫌なんだよねー。


勢い余ったあたしのセリフに対し、廉は戸惑いを隠せない様子だった。



「なんで??」

『いつも、空みてるから。』


あたし廉のことはちゃんと見てるんだよ。


廉は、

初めて屋上でサボった時も、
今も、
そしてー、あの時も、


空を見ていた。



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